オーストラリア物語―歴史と日豪交流10話 (平凡社新書)



オーストラリア物語―歴史と日豪交流10話 (平凡社新書)
オーストラリア物語―歴史と日豪交流10話 (平凡社新書)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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手軽な一冊

オーストラリア在住経験のある著者が、
歴史をからめて日豪の関係を物語る構成。
新書で手軽に読める点は、実にありがたい。
反面、著者の足場がやややわらかい。
西欧の進出を語る上で、オランダ、ポルトガル、
スペインの関係を押さえてなさそうな記述あり。
「航海士キャプテン・クック」とか「海軍大尉」とか
些細で不正確な記述にたびたび出会う。
「キャプテン」で通すか、「艦長」「海軍大佐」「キャプテン」の
関係を語るかいずれかだと思う。
冒頭の山田長政の話は、興味深いものの、
現時点では、愚にもつかぬ話というほかない。
そうやって読み進むと、アメリカの王党派の話など、
本当かななんて疑ってしまう。
このひとの物語が歴史のメインの流れをおさえず、
わき道を強調している懸念がどんどん増えていくからだ。
最も近いアングロサクソンの国の実像

オーストラリアと我が国の関係は深い。特に経済面での結びつきは深い。お互いにそう悪いイメージを持っていないと(私見だが)感じるが、文化・歴史面での相互理解が薄いことは否めないであろう。

シドニー・オリンピックで一時話題となったオーストラリアだが一過性の熱病のようにそのブームは過ぎてしまったように感じる。環太平洋のパートナーとして、今後両国は結びつきを強めていかなくてはいけないにもかかわらず。

本書はオーストラリアの歴史を時系列に概観しながら特に日本との接点に多くのページが割かれている。知られざる両国の交流に驚かされる一冊。



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