伝奇SF、未知の世界への誘い
出雲神話を元にした伝奇SFです。出雲神話といったらもちろん主人公はあの人しかいません。すぐにピンとくるでしょうが、そうでない人の楽しみを奪わないために名前は伏せておきましょう。その人物が王になるための試練の旅へと出かけ、出会った仲間たちと力を合わせ数多くの困難を乗り越えていく、といった内容。そこに、国造りや因幡の白兎の伝説、さらにはUFOや鬼といった著者得意の題材を上手に効果的に絡めて、超古代史の世界を描いていきます。超古代史というと、眉をひそめる人も多いでしょう。UFOに乗ってやってきた宇宙人が人類に文明を与えただの、人類は核戦争で一度滅びただの、普通の人だったら何言ってんだかと胡散臭く思うのがあたりまえ。でも、小説だと割り切って一度読んでみてください。けっこうはまるかもしれませんよ。特に高橋克彦の伝奇SFは、本書をはじめハズレ無しといっていいくらいの秀作がそろっています。本当のことなのかどうかは別にして、そこには今まで気付かなかった新しい発見、未知の世界がきっと待ちうけていることでしょう。
えびす聖子
高橋克彦ワールドに引き込まれた人は必ず納得できる一冊!彼の今まで書かれた数々のストーリーの源とも言える『鬼』を題材に、高橋克彦を初期から読んでいない人にも、あァなるほどと思わせる素晴らしいストーリーが描かれている一冊です。ここからハマるもよし、納得するもよし、日本の歴史に疑問がある人は新・高橋克彦『古事記』を読んでみては?
まるでRPGのようだ。
高橋克彦流解釈の古代伝記モノの面白さは以前から知っていた。エイリアンを絡め、宇宙をも巻き込んだ壮大さが楽しい。故に私は筆者の作品のファンである。「竜の柩」のような長編も苦もなく読み下してしまった。 この作品「えびす聖子」はまるでロールプレイングゲームのようだ。旅を続けながら、何かを倒し何かを得る。そしてまた次なる目標ができる。それを繰り返し、主人公シコオは成長していく。まさしくこれは「読むRPG」だ。本書を読んだ後、日本書紀や古事記読破に挑戦してみたくなった。日本の歴史に全くと言っていいほど興味のなかった私をその気にさせてしまうほど、本書は魅力的な一冊である。
男子は読むべし。
普段本を読まない方にもお勧めできるドンドン読み進められる作品です。 聖子といっても歴史物の難しい感じではなく、もののけ姫的雰囲気満載で、もののけ姫好きなら尚更お勧めします。 サクサク読めますが、主人公達が交わす言葉は、実は我々現代人に語りかけているようで、ハッと大事な事を気付かせてくれてる、続編も読みたくなる一冊でした。
幻冬舎
長人鬼 (ハルキ・ホラー文庫) 天を衝く〈2〉―秀吉に喧嘩を売った男九戸政実 (講談社文庫) 天を衝く〈1〉―秀吉に喧嘩を売った男九戸政実 (講談社文庫) 空中鬼 (祥伝社文庫) 天を衝く―秀吉に喧嘩を売った・男九戸政実〈3〉 (講談社文庫)
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